2014年3月19日水曜日

「ルターの祈りの本」 十戒(その23)

  
隣り人について間違った証言をしてはならない。
  
 
愛するお父様、ここであなたは、
私たちが互いに「真理の人」として、
あらゆる虚偽と悪口を避けるように、
そして、
他の人たちについて喜んでよいことを話し聞くことができるように、
教えてくださっています。
こうしてあなたは、
私たちの名誉と無実さの周りに防壁をめぐらして、
悪い狼や悪口から守ってくださっています。
そしてあなたは、それらの悪を罰せずにはおかれません。

それゆえ、私は、
深い憐れみによりあなたがくださったこの教えと守りについて、
あなたに感謝します。

第三に、私はざんげし、憐れみを乞います。
私は今までの人生で、
感謝の心もなく、罪深く、偽りの中で生きてきました。
隣り人について、間違ったことや悪いことを話してきました。
本来なら、私には彼らの名誉と無実さを守る義務があるところです。
しかも、私は、自分に対しても、
周りの人が同じように正しい態度で接してくれることを
期待しているのです。


第四に、私は、
この戒めをこれから守っていくため、
あなたが助けてくださるように祈ります。
バランスの取れた、悔い改めに導くような話し方を、
私たちに授けてください。
それによって、いつでも私たちの話が、
受け入れやすくなるように、塩で味付けされたものにするためです。
また、私たちが、
自分のもっている希望の根拠について真剣に尋ねる人たちに対して、
いつでも答えられるように、用意を整えておくためです。