2015年6月24日水曜日

「ルターの祈りの本」 ヴォルムスの帝国議会で(1521年4月18日)(その3)


ヴォルムスの帝国議会で(1521418日)(その3)


神様、あなたの愛する御子イエス・キリストの御名のゆえに、
私の助けとなってください。
イエス様は私の守り、私の盾、さらには私の堅固な城でさえあるはずです。

あなたの聖霊様の力とその強めによって、祈ります。
主よ、あなたはどこで道草しておられるのですか。
私の神様、どこにいらっしゃいますか。
来てください、来てください。
私は用意ができています。
小羊のように忍耐強く、
あなたに関わるこのことのゆえに自分の命も惜しまない覚悟です。
なぜなら、
このことは義に関わっており、あなた御自身の問題だからです。

私はあなたと永遠に別れ別れになりたくはありません。
(私の置かれている)この状況は
あなたの御名によってもう定められていることだと思うことにします。

世は、私が自分の信仰の良心に反することを行うよう強制することはできません。
たとえ世が悪魔であふれていても、
これは変わりません。

あなたが造られた私の身体が
たとえそのために滅んでだめになってしまうとしても、
さらにはばらばらに切り刻まれてしまうとしても、
これは変わりません。

しかしそのためには、私にはあなたの御言葉と御霊が必要です。
たとえ今ここで話題を身体に限定する場合でも、
これは変わりません。

魂はあなたのものであり、あなたに属しています。
そしてそれは永遠にあなたの御許にあることでしょう。
アーメン。
神様、私を助けてください。
アーメン。

2015年6月3日水曜日

「ルターの祈りの本」 ヴォルムスの帝国議会で(1521年4月18日)(その2)


ヴォルムスの帝国議会で (1521418日)(その2)
  

私は自分のためにここ(ヴォルムス)で何もやる必要がありません。
列席されている世の偉大な支配者の方々とも何の関わりもないのです。
むしろ、私はよい休日を誰にも邪魔されることなく過ごしたいと思っています。
しかし主よ、これはあなたに関わることがらです。
そして義と永遠に関わることです。

誠実で永遠なる神様、どうか私を助けてください。
私はいかなる人間も信頼しません。
それは無駄で意味がないことだからです。
肉の領域に属し肉にとって好ましいと感じられるものはすべて揺らぎます。

神様、神様、聴いておられないのですか。
私の神様。
あなたは死んでいるのですか。

いいえ。
あなたが死ぬことはありえません。
あなたはただお隠れになっているだけなのです。
あなたは私をこのことのために選ばれたのですか。
念のため、私はあなたにお尋ねします。
ですから神様、このことについてもどうすればよいか教えてください。
ここに列席されているような偉大な支配者の方々に反抗することなど
私には夢にもよらないことでしたし、
自分のほうからそれを実行に移すこともありえないからです。