2015年9月30日水曜日

「ルターの祈りの本」 兵士の祈り(その2)


兵士の祈り(その2)

天のお父様、神様なるあなたの御心によって、
私は兵役という職務にあります。
私は自分の司令官に仕えています。
私は、自らに与えられた当然の義務として、まずあなたに仕えます。
それから、あなたのゆえに自分の司令官にも仕えます。
私はあなたの恵みと憐れみを感謝しています。
兵役は罪ではなく正しい職務であり、御心にかなう忠実な職務です。
私はそのことをよく知っています。
この兵役という職務を、あなたが私に任せてくださったのです。

なんであれ私たち自身による仕事は、
それがどれほどよいものであったとしても、
私たちを救うことができません。
救いの幸いにあずかることができるのは、
兵士としてではなくキリスト信仰者としてだからです。
このことを私は恵み深い御言葉から学びました。
ですから、私は自らの業績や仕事に頼りたくはありません。
御心に従う(キリスト信仰者の)自由な行いとして
それらを実行して行きたいと思います。

2015年9月23日水曜日

「ルターの祈りの本」 兵士の祈り(その1)


兵士の祈り(その1)


愛する神様、
私がやむなく戦争に出ざるを得ないことをあなたは御存知です。
できることなら私は戦争になど行きたくありません。
私の心の拠り所は、あなたの恵みと憐れみだけです。
あなたを相手にして私は戦いたくありません。
「本来神様に属するもの」を
神様から略奪しようとする連中の一員にはなりたくありません。
「皇帝に属するもの」は皇帝に、
「神様に属するもの」は神様にお返しするようなやりかたで、
私は忠実に職務を全うしたいと思います。

2015年9月16日水曜日

「ルターの祈りの本」 支配者の祈り(その3)

支配者の祈り(その3)


私の主なる神様、
本音を言わせていただければ、
私はひとりっきり自宅にこもって生活したいのです。
笏も王冠も金も銀も私は欲しくありません。
華美な飾りも要りません。
そのことをあなたは御存知です。
しかし、
あなたは私がこの国を支配する職務に就くことを望んでおられます。
あなたはまさに私を選んでくださいました。
それゆえ、
私はあなたの御心に服従したいと思います。
自分のやりたいことや好きなことはわきにしりぞけて、
国民皆にとって益をもたらすことがらをできるかぎり拡充していくことを、
私は祈り願います。
アーメン。

2015年9月9日水曜日

「ルターの祈りの本」 支配者の祈り(その2)

支配者の祈り(その2)


愛する神様、
私が自分の国を立派に世話できるように、助けてください。
それにより、
私が自分に委ねられている王国と臣下たちとを
適切なやり方で支配することができるようになるためです。

どうかあなた御自身の戒めのゆえに、
そのような助けを与えてください。
それにより、あなたの栄光が保たれていくためです。

私が自分の理解力に従うのではなく、
あなたが私の理解力の源となってくださいますように。

アーメン。

2015年9月4日金曜日

「ルターの祈りの本」 支配者の祈り(その1)


支配者の祈り(その1)


万物の造り主であり支配者なる神様、
私の魂はあなたを愛しています。
どうか私に助言を与えてください。
どのようにして私は、
あなたから委ねられている「ぶどう園」を守っていけばよいのでしょうか。

どこであなたを見出すことができるのか、
どうか私に示してください。
それは、
世の統治を委ねられている者として
私があなたの民を上手に忠実に指導することができるように、
あなたから助けをいただくためです。

私は、あたかも黒い帯と暗い霧に取り囲まれて、
世を統治するために働いています。
しかし、あなたは真昼の輝きの中にお住まいです。
ああ、私もあなたの真昼のうちにおいていただけるなら、
どれほどよいことでしょうか。
そうすれば、私は平和のうちに統治することができるでしょうから。

私が絶望して大きな苦しみの中で倒れてしまうことがないように、
お計らいください。

どうか私を統治し指導してください。
私が自らの知恵に頼ることがないようにお守りください。

どうかこれからも引き続き
幸福と成功と平和な統治とを与えてくださいますように。