2013年5月31日金曜日

「ルターの祈りの本」 6)祈りは(神様と人との間の)唯一の仲介者なるキリストに避けどころを求めます(その3)



6)祈りは(神様と人との間の)唯一の仲介者なるキリストに
避けどころを求めます(その3)
 


主よ、もしも私たちが互いに、
どのように生きて活動するべきか、言い争うなら、
たとえ自分が洗礼者ヨハネのような者だとしても、
私には耐えられないことでしょう。
なぜなら、この問題は私自身の仕事であり人生だからです。
しかし、それゆえ私は自分があなたの義なる僕であることを誇ります。
あなたは私にたゆまずに与えてくださいますし、
また、キリストを通して罪の赦しの恵みを与えたい、
と約束されているからです。
私は義しい者ではありませんが、主キリストは義なる方であり、
私は神様の僕ではありませんが、キリストは神様の僕です。
私は悲しんだり恐れたりしますが、
キリストはあらゆる悲しみから自由であり、恐れたりもしません。
そのおかげで、主イエス・キリスト様、
私は自分自身を滅ぼして自分をはなれ、あなたに結びつけられ、 
私があなたの中で、あなたを通して、義となるのです。
主なる神様、あなたの御前で私は、
自分が聖であり、あなたの僕であることを確信しています。
私が聖であるのは、自分自身を通してではありません。
私にはまだ自分の中に罪があることを知っているからです。
私が聖であるのは、キリストを通してです。
キリストは私の罪を赦してくださり、
すべてを成し遂げてくださいました。
あなたへの賛美が永遠にありますように。
アーメン。

2013年5月29日水曜日

「ルターの祈りの本」 6)祈りは(神様と人との間の)唯一の仲介者なるキリストに避けどころを求めます(その2)



6)祈りは(神様と人との間の)唯一の仲介者なるキリストに
避けどころを求めます(その2)
  

主なる神様、天のお父様、
私は自分があなたの愛する子どもであることを受け入れます。
そして、あなたが私の愛するお父様であることを受け入れます。
私は神様の子どもという立場を
自分の努力によって得たのではありません。
そんなことは私には決してできません。
私がそうできるのは、
私の愛する主、あなたの独り子イエス・キリストが
私のお兄様でありたいと望まれているからです。
また、 
私がキリストを自分のお兄様とみなし、
キリストが私を御自分の弟や妹とみなさなければならない、
とキリスト御自身が公けに言ってくださっているからです。
あなたの子どもとして
私がこれからも永遠に留まれるようになさってください。
アーメン。

2013年5月27日月曜日

「ルターの祈りの本」 6)祈りは(神様と人との間の)唯一の仲介者なるキリストに避けどころを求めます(その1)



6)祈りは(神様と人との間の)唯一の仲介者なるキリストに
避けどころを求めます(その1)
  

万物の造り主なる天の父なる神様、
あなたはイスラエルの子たちを
エジプトから導き出し、
紅海を越えさせ、
ヨルダン川を渡らせ、
天からのパンによって養い、
岩から湧き出た水によって潤してくださいました。
これらの出来事は直接には私に関係がありません。
あなたはノアに対して大いなる奇跡をなさいました。
それも私には直接かかわりがありません。
あなたはペテロが海の上を歩くようになさり、
重い皮膚病の人に自分自身を祭司に見せるようにとお命じになりました。
これらのことも私には直接関係がありません。
しかし、私はあなたに向かって次のように叫び、
私にかかわりのある御言葉としるしによってあなたにしがみつきます。
主よ、あなたは
私を御子イエス・キリストの血によってあがなってくださいました!
この御言葉は私にかかわりがあり、天をも貫きます。
この御言葉に守られながら、私は確実にあなたの御許にたどりつけます。
なぜなら、
私がこのあなたの恵みのみわざに守られて、
あなたにしがみつき、御前に出ることができるように、
あなたがお決めになったからです。
私のことを聴いてください!
私は万軍の主の御前で耐えることができません。
誰であれ、天使でさえです。
たとえそうであっても、私にはキリストがおられます。
この方に対して、あなたは怒ることができません。
このキリストに私は避けどころを求めます。
キリストを通して私を「御自分のもの」として受け入れたい、
というあなたの御言葉に、私は守りを求めます。
あなたは私を見捨てたりなさいません。
その場合には、あなたはその前に
キリストを見捨てなければならなくなるからです。
アーメン。

2013年5月24日金曜日

「ルターの祈りの本」 5)祈りは約束を信頼します


5)祈りは約束を信頼します
 
天地の造り主なる神様、
あなたは御子イエス・キリストを
私のためにこの世に遣わしてくださいました。
キリストは私のために十字架につけられ、
死んで三日目に死人の中から復活し、
天にのぼってあなたの右に座し、
すべてを御手の中に保ってくださっています。
また、キリストは御霊を遣わして、
生きている人と死んだ人とを裁くために
御自分がこの世に再び来られる時を、
私たちが待ち望むようにしてくださっています。
それは、
あなたが私たちに御子を通して与えようと望まれている
永遠の王国という遺産を、
私たちがいただけるようにするためです。
そのために、
神様、あなたは私たちに、
洗礼の聖礼典と、
御子キリストのからだと血の(聖餐の)聖礼典を設定し、
与えてくださいました。
聖礼典に、あなたは私たちキリスト信仰者を結びつけ、
聖礼典において、御自分を啓示なさっています。
また、
あなたがどのような方か、聖礼典を通して知るように、
私たちに命じられました。
罪は私たちを大いに苦しめ、死は私たちを鎖につなぎました。
私たちは悪魔の奴隷でした。
どうか今また、私たちにあなたの恵みのみわざをください。
私たちを義とし、活かしてください。
私たちを命から死へと追いやった
悪魔のわざに対抗するために助けてください。
これら悪魔のわざを破るために、
愛する神様の御子イエス様、
あなたはこの世に来られ、
死を滅ぼし、
光の中に命を再びもたらしてくださったからです。
キリストよ、
あなたは悪魔に打ち勝たれました。
どうか私のことも見捨てずに助けてください!