2016年2月26日金曜日

「ルターの祈りの本」 救いの幸いに満ちた人生の臨終についての祈り(その5)

救いの幸いに満ちた人生の臨終についての祈り(その5)


私の愛する主イエス・キリストよ、あなたはこう言われました、
「求めなさい。そうすれば与えられます。
探しなさい。そうすれば見つかります。
たたきなさい。そうすれば開かれます」
(「マタイによる福音書」77節)。
この約束通りに、主よ、私がお願いするときに、
金や銀ではなく、強く堅い信仰を私に与えてください。
私が探し求めるときに、
世の愉しみや喜びではなく、
救いと健康に満ちた御言葉を通して、私を慰め元気付けてください。
私が戸をたたくとき、私に開いてください。

世が偉大だとみなすことを私は願い求めません。
そのようなものに頼ってみても、
私自身は髪の毛一本分さえ善い人間になりはしないからです。

どうか私に聖霊様をお与えください。
聖霊様が私の心を照らし、
苦しみの中にある私を強め慰め、
正しい信仰に留まらせ、
おわりまであなたの恵みに信頼しつづけることができるようにしてください。
アーメン。

2016年2月19日金曜日

「ルターの祈りの本」 救いの幸いに満ちた人生の臨終についての祈り(その4)

救いの幸いに満ちた人生の臨終についての祈り(その4)


主よ、あなたは御存知です。
サタンが私をさまざまなやりかたで圧迫しています。
サタンは独裁者や王や諸侯などを通じて私の身体を殺そうとしています。
また、火の矢やおぞましい悪魔的な試練で私の霊を滅ぼそうとしています。
しかし、今まであなたは私のことを
彼らのあらゆる凶暴な怒りから奇跡的なやりかたで守ってくださいました。

忠実なる神様、もしも御心に適うようでしたら、
どうか私のことをこれからも守ってください。
最愛の神様、あなたは不幸な罪人たちの神様です。
彼らは己の困窮を自覚しており、
あなたの恵みと慰めと助けを心から乞い求めています。
「苦労して重荷を負っている者は皆、私のいるここに来なさい。
私はあなたがたを休ませてあげます」(「マタイによる福音書」1128節)
とあなたが勧めておられる通りにです。
主よ、あなたの勧めに促され、私は御許に参ります。
私はひどく苦しみ途方にくれています。
あなたの恵みと忠実さのゆえに、どうか私を助けてください。
アーメン。

2016年2月15日月曜日

「ルターの祈りの本」 救いの幸いに満ちた人生の臨終についての祈り(その3)

救いの幸いに満ちた人生の臨終についての祈り(その3)
  

最愛なる私の主イエス・キリストよ、
深き御恵みにより、
あなたは私に聖なる御名の意味を教えてくださいました。
私はあなたを信じ、
天の御父様と聖霊様を信じ、
唯一にして真なる神様を信じています。
あなたは私たち人間と天の御父様との間の仲介者であり、
私たち罪びとのためにその尊い血を流してくださった救い主です。
このことが私に慰めを与えてくれることを、
あなたはよく御存知です。
どうか今私を聖霊様によって助け慰めてください。

主よ、あなたの福音を公に告白したがゆえに
自らの血を流すことになった人たちがたくさんいることを、
あなたは御存知です。
あなたの聖なる御名のゆえに自分の血を流すことができるという恵みを
いただけるように望んでいる私は、
しかしその資格がない者です。
どうかあなたの御心がなりますように!

2016年2月10日水曜日

「ルターの祈りの本」 救いの幸いに満ちた人生の臨終についての祈り(その2)

救いの幸いに満ちた人生の臨終についての祈り(その2)
  

最愛の神様、
あなたが私をこの人生の問題へと導いてくださったのです。
この問題があなたの御言葉と真理に関わるものであることを
あなたは御存知です。

どうかあなたの敵に栄誉や喜びを与えないでください。
さもないと彼らは「お前たちの神はどこにいるのか」などと
尊大にも詰問してくるでしょうから。

救いと健やかさを与えてくれる御言葉に敵対する者どもを粉砕するために、
どうか聖なる御名を光り輝かしてください。


2016年2月3日水曜日

「ルターの祈りの本」 救いの幸いに満ちた人生の臨終についての祈り(その1)

救いの幸いに満ちた人生の臨終についての祈り(その1)


 最愛なる私の神様、
「今」が私に定められた最期の時であるようにあなたが望まれるのなら、
どうかその通りにあなたの恵み深い御心が実現しますように。

最愛なる私の主なる神様、
あなたの御言葉のためならば、喜んで私は自分の血を流します。
あなたはそのことをよく御存知です。
しかし、おそらく私はそうする資格がない者なのでしょう。
どうかあなたの御心が実現しますように。
もしあなたが望まれるのでしたら、私は喜びつつ死を迎えます。

大切なのは一つのことだけです。
すなわち、私の生きることと死ぬことを通して、
あなたの聖なる御名が感謝を受け賛美されるようになることです。

愛する神様、できることでしたら、
神様を畏れる心を持っている、あなたのお選びになった人たちのために、
私はまだ長く生きていたいと思います。
しかし、もしも私の人生の最期の時が来ているのなら、
どうかお好きなようになさってください。
あなたは生と死の主です。