殺してはならない。(その3)
第三に、私はざんげします。
そして、自分自身とこの世の悪さを嘆きます。
私たちには、このようなあなたの父親的な愛と配慮に対して、
感謝の気持ちがまったくないのです。
恥ずべきことに、私たちはあなたの戒めと教えを知らないし、
学びたいとも思っていません。
私たちは、この戒めを
自分には何の関係もないものであるかのように考えて、軽視しています。
私たちは、少しも反省しないまま、以前と同じ生活を続けています。
この戒めに反して、
私たちは隣り人を軽んじて助けようとせず、
さらには迫害し傷つけ、あるいは心の中で殺しさえしています。
しかも、そのようなことをしても、心を痛めたりしません。
私たちは、激しい怒りやあらゆる悪に身をゆだね、
そうすることで
自分が正しくよいことをやっているかのようにさえ思い込んでいます。
神様の真剣な戒めに対して畏れを抱きもせずに、
私たちは、獰猛な野獣のように、
互いに蹴ったり退けたり、切り裂き引っ掻き、
噛みつき食いつき合っています。
私たちは、悪い子どもです。
ちゃんと物事が見えず、凶暴で、不親切な人間です。
ですから、
このような私たちが自分の悲惨さについて、
嘆きの叫び声をあげるのは、いたって当然なのです。