2014年2月26日水曜日

「ルターの祈りの本」 十戒(その14)


殺してはならない。(その2)


第二に、あなたが私を、
言葉では言い表せないほど、
誠実に愛し世話してくださることを感謝します。

あなたは、私の身体の周りに、強大な防壁を築いてくださっています。
それによって、
すべての人は私を守り保ち、
同様に、私のほうでも他のすべての人を守り保つように、
義務付けられているのです。
あなたもまた、このルールが守られるように見張っておられます。
もしもそれが守られないならば、
あなたは、規則を破る者たちを罰するために、剣を用意なさっています。

ここで、
仮にこのようなあなたの戒めが存在しなかったとしましょう。
その場合には、
悪魔が私たち人間の只中で殺し合いを行わせて、 
誰一人、一瞬たりとも安心して生きていけないようにすることでしょう。
あなたに耳を傾けず感謝もしないこの世をあなたが怒って罰する時には、
実際にこのようなことが起こるのです。