2023年3月31日金曜日

「力なき者に力を」「詩篇」130篇1~2節 「主よ、私の声を聴いてください!」

「主よ、私の声を聴いてください!」 

主よ、私は深い淵からあなたに呼びかけます。
主よ、どうか私の声を聴き、
あなたの耳を私の願いの声に傾けてください。 

(「詩篇」13012節)

 

キリスト信仰者全員の神様へ助けを求める

叫びや様々な苦しみの声をすべて聴くことは、

それがたとえ一瞬だけだとしても、

人間である私たちにはとうてい耐えられるものではない、

と言われます。


日々絶え間なく耳元に届く「私の声を聴いてください!」という叫びを

聴く力があるのは神様だけです。

 

夜泣きする子どもは父親や母親に優しくなでられると落ち着くものです。

神様の子どもたちも恐れと疑いにとらわれた夜には泣いてしまいます。


アブラハムは息子を犠牲として捧げるために

モリヤ山へ旅するときに祈り叫びました。


パウロも牢獄で祈り叫びました。

 

私の声を聴いてください!


私たちの人生には明るい時期もあります。

その時には神様に感謝や賛美を捧げます。


しかし暗い夜に恵みの玉座の御前に進み出るためには天からの力が必要です。

恵みの玉座の御前では、全員が落ち着きを失い苦しみの只中で

「主よ、私は深い淵からあなたに呼びます。

主よ、どうか私の声を聴き、あなたの耳を私の願いの声に傾けてください」

と叫ぶことになります。


いつでも神様は御自分の子どもたちの叫びに耳を傾けてくださいます。


神様は

私たちの悲しみを喜びに、

苦しみの叫びを賛美に、

夜の漆黒を昼の輝きに変えてくださいます。


高き聖なるところに住まわれるこの方は、

砕かれた心や謙虚な霊の持ち主のいる場所にもおられます。

 

(祈り)主よ、

あなたが御民に示される恵みによって私を覚えてください。

あなたの助けによって私を探してください。

それによって、

私があなたの選ばれた民の幸いを目にし、

あなたと喜びを共にし、

あなたの御国を継ぐ者たちと共に誇りを持つためです。

アーメン。

(関連聖句)「詩篇」51112

2023年3月16日木曜日

「力なき者に力を」「テモテへの第一の手紙」2章5節「仲保者」

「仲保者」 

神様は唯一であり、

神様と人々との間の仲保者もただひとりであって、

それは人なるキリスト・イエスです。 

(「テモテへの第一の手紙」25節)

 

イエス・キリストは神でもあり人でもあります。


この方は神でなければなりませんでした。

なぜなら、私たち人間は自らの罪によって神様を怒らせてしまったからです。


この方は人でなければなりませんでした。

なぜなら、人間は罪を犯したため、

この方が私たちの身代わりにすべての罪を引き受けてくださったからです。


イエス様は私たちを贖ってくださいました。

なぜなら、この方は仲保者だからです。


この方において義なる神と、

私たちの罪を背負った神の御子とが一体となっています。


イエス様は片方の手が天の父と同じところにまで伸びており、

もう片方の手が地上の最も低い場所にまで届いています。

なぜなら、僕(しもべ)のかたちをとって人となられたからです。

 

ここに福音の真理があります。


イエス様は私たちの罪のゆえに(死に至る)傷を受け、

それによって私たちの罪の負債をすっかり支払ってくださいました。

そして神様が要求なさる公正をも完全に実現してくださったのです。


こうして「不思議な交換」が実現しました。


イエス様は私たちから罪の呵責を取り去って、

そのかわりに私たちに全き従順を賦与し、

私たちの罪をすっかり帳消しにしてくださいました。


イエス様は私たちから罪を取り去って義を賜り、

のろいを取り去って祝福を賜り、

死を取り去って命を賜り、

地獄を取り去って天国を賜るお方なのです。

 

この救い主であり仲保者であるお方を信頼することが

私たちには許されています。

イエス様は自らの十字架の血を通して平和を築いてくださいました。

「ですから、今やキリスト・イエスにある人々に対して

「有罪判決」はなくなっています」(「ローマの信徒への手紙」81節)。

 

(祈り)主イエス様、

私たちがあなたのうちにあって神様に対して義とされるために、

あなたが私たちの罪を引き受けてくださったことを、

どうか私たちがはっきりわかるようになさってください。

アーメン。

(関連聖句)「テモテへの第一の手紙」2514