「仲保者」
神様は唯一であり、
神様と人々との間の仲保者もただひとりであって、
それは人なるキリスト・イエスです。
(「テモテへの第一の手紙」2章5節)
イエス・キリストは神でもあり人でもあります。
この方は神でなければなりませんでした。
なぜなら、私たち人間は自らの罪によって神様を怒らせてしまったからです。
この方は人でなければなりませんでした。
なぜなら、人間は罪を犯したため、
この方が私たちの身代わりにすべての罪を引き受けてくださったからです。
イエス様は私たちを贖ってくださいました。
なぜなら、この方は仲保者だからです。
この方において義なる神と、
私たちの罪を背負った神の御子とが一体となっています。
イエス様は片方の手が天の父と同じところにまで伸びており、
もう片方の手が地上の最も低い場所にまで届いています。
なぜなら、僕(しもべ)のかたちをとって人となられたからです。
ここに福音の真理があります。
イエス様は私たちの罪のゆえに(死に至る)傷を受け、
それによって私たちの罪の負債をすっかり支払ってくださいました。
そして神様が要求なさる公正をも完全に実現してくださったのです。
こうして「不思議な交換」が実現しました。
イエス様は私たちから罪の呵責を取り去って、
そのかわりに私たちに全き従順を賦与し、
私たちの罪をすっかり帳消しにしてくださいました。
イエス様は私たちから罪を取り去って義を賜り、
のろいを取り去って祝福を賜り、
死を取り去って命を賜り、
地獄を取り去って天国を賜るお方なのです。
この救い主であり仲保者であるお方を信頼することが
私たちには許されています。
イエス様は自らの十字架の血を通して平和を築いてくださいました。
「ですから、今やキリスト・イエスにある人々に対して
「有罪判決」はなくなっています」(「ローマの信徒への手紙」8章1節)。
(祈り)主イエス様、
私たちがあなたのうちにあって神様に対して義とされるために、
あなたが私たちの罪を引き受けてくださったことを、
どうか私たちがはっきりわかるようになさってください。
アーメン。
(関連聖句)「テモテへの第一の手紙」2章5~14節