2015年11月27日金曜日

「ルターの祈りの本」 あらゆる必要なものについて(その1)

あらゆる必要なものについて(その1)


愛する主よ、
私たちに日々のパンと良好な天候と健康をお与えください。
私たちを伝染病や戦争や飢饉からお守りください。
しかし、もしもあなたがすぐにはそうなさらずに、
私のことをある程度試験した上で
それらを与えたいと望まれるのでしたら、
どうかあなたの御心がなりますように。

本当に必要な時に、
私を悪から救い出してください。

もしもその時救うおつもりがなければ、
私に力と忍耐とをお与えください。

アーメン。

2015年11月20日金曜日

「ルターの祈りの本」 使用人の祈り

使用人の祈り


愛する主なる神様、私はあなたに感謝します。
あなたは私に使用人という地位と仕事を与えてくださいました。
私はこの仕事があなたに喜んでいただけるものであり、
これを通して修道院の人たちよりも優れたやりかたで
あなたにお仕えできることを知っています。
あなたは人に「修道院に入れ」とは命じておられないからです。

私には神様の御命令として第四戒が与えられています。
それによれば、
私は父と母を敬い、
できるかぎり熱心に忠実に主人に仕え、
その生計を助けなければなりません。
それゆえ、私は
愛を込めて機嫌よくこの戒めに従いたいと思います。
主人の意に沿うように喜んで自分の仕事を行いたいと思います。
そして、神様が禁じておられることはやらないようにしたいと思います。
自分の主人に叱られても私は気にしません。
私の職務はあなたへの奉仕であり、あなたに喜ばれる生活なのですから。

私の贖い主なるイエス・キリストも、
ガリラヤのカナでの結婚式に参加した際に、
御自分の母親に仕えることを通して式を盛り立ててくださいました
(「ヨハネによる福音書」第2章)。
ということは、
私も「使用人」という職務の誉れとして、
喜んで何かを行い耐え忍ぶべきではないでしょうか。
それゆえ、
私はあなたの部屋で「子犬」と暮らすことになろうとも、
それを拒みたくはありません。
子犬なら、少なくとも地面に落ちるパンくずをいただくことができるからです
(「マルコによる福音書」72430節)。
あなたは私に対して何の負債もありません。
私はあなたの恵みと憐れみの中に避けどころを求めます。

アーメン。

2015年11月13日金曜日

「ルターの祈りの本」 子どもが病気のときや、その他困った状態に置かれたときに(その3)

子どもが病気のときや、その他困った状態に置かれたときに(その3)


永遠で憐れみ深い全能なる神様、
あなたが忠実な父親として私たちの面倒をみておられることを、
あなたは御言葉と御業によってはっきりと証してくださいました。
恵み深い愛情をもって、
あなたは私たちを我が子として迎え入れてくださいました。
また、私たち一人一人に、
あなたと隣り人に仕えるために「召命としての仕事」を与えてくださっています。

ですから、愛するお父様、私たちは心からあなたに祈ります。

私たちがあなたからの召しに応じて熱心に働き、
忠実なあなたの子どもとしていつも従順に生きていけるように、
どうか恵みをお与えください。

私たちが誰も自分の持ち物に心を縛られて悪影響を受けないようにするために、
うか私たちの生計を正しく導いてください。

あなたからの祝福によって受けたこの世での持ち物と賜物すべてを、
私たちが静かな日々の生活の中で愉しみ感謝して活用していけるように、
どうかお計らいください。

あらゆる怠惰、生計の心配、御心に適わないすべてのことを、
どうか私たちの中から取り除いてください。
それによって、
私たちが全活動を通じてあなたの戒めに従い、
自分の悩みと心配を正しい信仰をもって
あなたにすっかりお委ねできるようになるためです。

私たちに何が欠けており何が必要なのか、あなたはすべて御存知です。
恵みによって私たちの必要を満たしてください。
私が生活していけるように家計を助けてください。

アーメン。

2015年11月6日金曜日

「ルターの祈りの本」 子どもが病気のときや、その他困った状態に置かれたときに(その2)


子どもが病気のときや、その他困った状態に置かれたときに(その2)
  

愛する神様、
あなたは私に妻と子どもたち、家と屋敷を賜りました。
あなたの戒めに基づいて、私はこれらの面倒を見ます。
そして、あなたのために家族の指導者として働きます。
すべてがうまくいくように、私は最善を尽くしたいと思います。

思い通りに行かないことがある場合には、
は次のことわざに従い、忍耐を学びたいと思います、
「なるようになりますように。なぜなら、なるようにしかならないからです」。

もしもうまく行けば、私はこう言います、
「神様に感謝します。
主よ、これは私自身の働きや労苦や仕事の結果ではありません。
これはあなたの用意してくださった賜物であり食事なのです。
どうか私の立場に立ち、あなたが家族の父となってください。
私は喜んであなたに場所をゆずりたいと思います」。

アーメン。

2015年11月2日月曜日

「ルターの祈りの本」 子どもが病気のときや、その他困った状態に置かれたときに(その1)


子どもが病気のときや、その他困った状態に置かれたときに(その1)


愛するお父様、
あなたの懲らしめの鞭は厳しいものです。
しかし、それでもあなたは私の御父様です。
私はそのことをはっきり知っています。

愛する主なる救い主イエス・キリストよ、
いつでもあなたは私たちが受けるあらゆる苦しみの模範です。
どうか慰めをお与えください。
どうか私たちの心にいらしてください。
あなたは私が嘆き悲しむことを求めておられるのです。

ですから、
私があなたの望まれるような者となってへりくだり、
私たちの中の「イサク」を捧げ物として
あなたにお委ねできるようになりますように。
アーメン。