2014年6月23日月曜日

「ルターの祈りの本」 神様の御言葉を知るための祈り(その3)


1.神様の御言葉を知るための祈り(その3)


愛する神様、私たちに恵みをお与えください。
この御言葉の宝は、
ダヴィデやパウロたちが与っていたのとまったく同じものです。 
彼らと同様に私たちも、
この宝を世のあらゆる善き物に勝る貴きものとして
いただくことができますように。

あなたは、恵みにより、
他の何千人もの人々に先んじて、私たちにこの宝を与えてくださいました。
私たちがこのことについて、あなたに心から感謝できますように。

あなたは私たちを、
この宝のことをまったく知らない
イスラム教徒やユダヤ教徒やその他の偶像礼拝者と同様に、
さすらわせておくこともできたはずです。

また、この宝を侮り裁く者に対するのと同様にして、
私たちの心をかたくなになるままに放置しておくこともできたはずです。

しかし、まったくの恵みから、
あなたは私たちを緑の草原に連れて行き、
よい牧草地と新鮮な水をゆたかに用意してくださいました。

このことについて、
私たちはあなたにますます感謝しなければなりません。

愛する主イエス・キリスト様、
あなたの完全なる知恵と知識を通して、
私たちを整え、強め、永遠の御国に完全に根付かせてください。
あなたに賛美と感謝とが永遠にありますように。

アーメン。

2014年6月19日木曜日

「ルターの祈りの本」 神様の御言葉を知るための祈り(その2)


1.神様の御言葉を知るための祈り(その2)


すべてにおいて憐れみ深い父なる神様、
いつでも私たちはあなたに大いに感謝します。
溢れる豊かな恵みにより、あなたは私たちに御言葉の宝を賜りました。
この宝の中に、
私たちは愛する御子を知るための「手段」をいただいています。
これは、
私たちが永遠の命をいただくという
神様の子どもとしての特権をあらかじめ保証するものであり、
私たちの救いの幸いでもあります。
この救いは、天国でいただけるものであり、
偽りのない信仰と燃える愛の中に終わりまで堅く留まる者
皆に対して用意されているものです。

それゆえ、私たちは望みをもって祈ります。

憐れみ深いお父様、
この信仰と愛の中に私たちを保ち、
すべての選ばれた人々と共に、全き者としてください。

私たちが、
愛する御子、 主イエス・キリストと同じ心をいただいて、
「御子と似た者」となれるように、どうかお計らいください。

アーメン。

2014年6月13日金曜日

「ルターの祈りの本」 神様の御言葉を知るための祈り(その1)


神様の御言葉によって照らされるための祈り

私たちは神様からの恵みを祈ります。それには三つ理由があります。
1)神様の聖なる御言葉を正しく学ぶために。
2)御言葉にしたがってキリスト信仰者にふさわしい生活を送るために。
3)御言葉に信頼して、救いの喜びにつつまれながら死ぬために。


1.神様の御言葉を知るための祈り(その1)


愛する神様、あなたは愛する御子を通してこう言われます、
「御言葉を聴く者は幸いです」。

憐れみ深い永遠の神様、
どれほど私たちは絶えることのない喜びの心を持って、
あなたを救い主として賛美し感謝し敬うべきなのでしょうか。
地の虫けらのような存在である私たちに対して、
あなたは本当に親切で、さらには父親の愛に満ち、
最も大きく最も大切なこと、すなわち永遠の命と救いについて、
私たちと共に語り合ってくださるのですから。

御子を通して私たちが御言葉を聴くようにと、
優しく導いてくださるのを、あなたはお止めになりません。
あなたはこう言われます、
「神様の御言葉を聴いてそれを心に保つ者は幸いです」。
まるで私たちが御言葉を聴くことは、
あなたにとっても必要なことであるかのようです。
塵と灰に過ぎない私たち人間こそは、
その何千倍もあなたの救いの御言葉を必要としています。
ああ、あなたの善性と忍耐はなんと大きく不思議なのでしょう!

逆に、
御言葉を聴こうとはしないばかりか、
御言葉を傲慢にも見下して迫害し侮辱する者たちの、
感謝に欠け暗闇に閉ざされた心は、いかにひどいことでしょうか。

ああ、神様、貧しく惨めな者たち皆にとってのお父様、
どうか私たちに恵みを与え、
あなたの真理によって私たちを照らしてください。
あなたに賛美と栄光と感謝が永遠にありますように。

アーメン。

2014年6月11日水曜日

「ルターの祈りの本」 教会暦のお祝いの時の祈り 宗教改革の祝日に(その2)


10.宗教改革の祝日に(その2)
  

憐れみそのものであられる天のお父様、あなたは、
私たちのうちでこの福音の御業を開始してくださいました。

私たちはあなたに祈ります。
これからも、私たちにあらゆる完全な知恵と良心を賜りますように。
そのおかげで、私たちが心を堅く保てるようになりますように。
また、主を復活させた御霊が、
同じ力によって私たちのうちでも働いてくださることを、
そして、
聖なる御言葉を通して私たちに働きかける御子の全能の力によって
私たちが信仰をいただく時に、
私たちもまた御子を通して死者の中から復活させられていることを、
よくわかるようになりますように。

私たちが、敵とその地獄の狼のうなり声を恐れたりしないよう、
主が私たちに、 主キリストにあって、
互いに仕え合い心を一つとする愛を与えてくださいますように。

敵はあとしばらくの間は怒り狂いますが、
その終わりはもう近いのです。

父なる神様、
敵どもの策略から私たちの信仰を守ってください。
そして、私たちをあらゆる点で強めてください。
それにより、私たちの十字架と苦しみが、
救い主イエス・キリストの再臨を待ち望む、
救いの幸いに満ちた堅い希望へと昇華されていきますように。

イエス様が再び来られる時を、私たちは日々待ち望んでいます。

アーメン。