2014年6月13日金曜日

「ルターの祈りの本」 神様の御言葉を知るための祈り(その1)


神様の御言葉によって照らされるための祈り

私たちは神様からの恵みを祈ります。それには三つ理由があります。
1)神様の聖なる御言葉を正しく学ぶために。
2)御言葉にしたがってキリスト信仰者にふさわしい生活を送るために。
3)御言葉に信頼して、救いの喜びにつつまれながら死ぬために。


1.神様の御言葉を知るための祈り(その1)


愛する神様、あなたは愛する御子を通してこう言われます、
「御言葉を聴く者は幸いです」。

憐れみ深い永遠の神様、
どれほど私たちは絶えることのない喜びの心を持って、
あなたを救い主として賛美し感謝し敬うべきなのでしょうか。
地の虫けらのような存在である私たちに対して、
あなたは本当に親切で、さらには父親の愛に満ち、
最も大きく最も大切なこと、すなわち永遠の命と救いについて、
私たちと共に語り合ってくださるのですから。

御子を通して私たちが御言葉を聴くようにと、
優しく導いてくださるのを、あなたはお止めになりません。
あなたはこう言われます、
「神様の御言葉を聴いてそれを心に保つ者は幸いです」。
まるで私たちが御言葉を聴くことは、
あなたにとっても必要なことであるかのようです。
塵と灰に過ぎない私たち人間こそは、
その何千倍もあなたの救いの御言葉を必要としています。
ああ、あなたの善性と忍耐はなんと大きく不思議なのでしょう!

逆に、
御言葉を聴こうとはしないばかりか、
御言葉を傲慢にも見下して迫害し侮辱する者たちの、
感謝に欠け暗闇に閉ざされた心は、いかにひどいことでしょうか。

ああ、神様、貧しく惨めな者たち皆にとってのお父様、
どうか私たちに恵みを与え、
あなたの真理によって私たちを照らしてください。
あなたに賛美と栄光と感謝が永遠にありますように。

アーメン。