2013年5月27日月曜日

「ルターの祈りの本」 6)祈りは(神様と人との間の)唯一の仲介者なるキリストに避けどころを求めます(その1)



6)祈りは(神様と人との間の)唯一の仲介者なるキリストに
避けどころを求めます(その1)
  

万物の造り主なる天の父なる神様、
あなたはイスラエルの子たちを
エジプトから導き出し、
紅海を越えさせ、
ヨルダン川を渡らせ、
天からのパンによって養い、
岩から湧き出た水によって潤してくださいました。
これらの出来事は直接には私に関係がありません。
あなたはノアに対して大いなる奇跡をなさいました。
それも私には直接かかわりがありません。
あなたはペテロが海の上を歩くようになさり、
重い皮膚病の人に自分自身を祭司に見せるようにとお命じになりました。
これらのことも私には直接関係がありません。
しかし、私はあなたに向かって次のように叫び、
私にかかわりのある御言葉としるしによってあなたにしがみつきます。
主よ、あなたは
私を御子イエス・キリストの血によってあがなってくださいました!
この御言葉は私にかかわりがあり、天をも貫きます。
この御言葉に守られながら、私は確実にあなたの御許にたどりつけます。
なぜなら、
私がこのあなたの恵みのみわざに守られて、
あなたにしがみつき、御前に出ることができるように、
あなたがお決めになったからです。
私のことを聴いてください!
私は万軍の主の御前で耐えることができません。
誰であれ、天使でさえです。
たとえそうであっても、私にはキリストがおられます。
この方に対して、あなたは怒ることができません。
このキリストに私は避けどころを求めます。
キリストを通して私を「御自分のもの」として受け入れたい、
というあなたの御言葉に、私は守りを求めます。
あなたは私を見捨てたりなさいません。
その場合には、あなたはその前に
キリストを見捨てなければならなくなるからです。
アーメン。