2013年5月13日月曜日

「ルターの祈りの本」 2)祈りは自分自身の不適格さを見たりはしません(その2) 


 
2)祈りは自分自身の不適格さを見たりはしません(その2)
  
  
憐れみ深い主よ、
私は不適格な人間であり、
悪魔の兄弟であるのが当たり前で、
本来ならキリストや聖徒たちの兄弟ではありえないことを、
私はよく存じております。
それでも、あなたの愛する御子キリストは、
私のために死んで復活してくださいました。
キリストが聖ペテロのために
死んで復活してくださったのとまったく同様にです。
ペテロも私と同じく罪人だったからです。
このキリストが、
私が彼の兄弟であることを疑わずに固く信じるよう、
私に要求しておられます。
そして、私が罪に塗れた不適格者であることを
自分で見て心配したりしないように、と言ってくださっています。
なぜなら、キリスト御自身も
私のそのような状態を見たいとか覚えたいとは思われないからです。
本来ならば、そのような私に対して
報復したり懲らしめたりするのが当然であるところです。
しかし、すべての罪は忘れ去られ、
キリストの心から取り除かれているのです。
しかも、罪は
死んで覆いをかけられ、埋葬されてさえいます。
それゆえ、私は心からキリストに感謝し、キリストを賛美し愛します。
忠実な救い主なるキリストは、
あなたと聖霊様と共に、永遠に恵みに満ち憐れみ深いお方です。
アーメン。