ヴォルムスの帝国議会で (1521年4月18日)(その2)
私は自分のためにここ(ヴォルムス)で何もやる必要がありません。
列席されている世の偉大な支配者の方々とも何の関わりもないのです。
むしろ、私はよい休日を誰にも邪魔されることなく過ごしたいと思っています。
しかし主よ、これはあなたに関わることがらです。
そして義と永遠に関わることです。
誠実で永遠なる神様、どうか私を助けてください。
私はいかなる人間も信頼しません。
それは無駄で意味がないことだからです。
肉の領域に属し肉にとって好ましいと感じられるものはすべて揺らぎます。
神様、神様、聴いておられないのですか。
私の神様。
あなたは死んでいるのですか。
いいえ。
あなたが死ぬことはありえません。
あなたはただお隠れになっているだけなのです。
あなたは私をこのことのために選ばれたのですか。
念のため、私はあなたにお尋ねします。
ですから神様、このことについてもどうすればよいか教えてください。
ここに列席されているような偉大な支配者の方々に反抗することなど
私には夢にもよらないことでしたし、
自分のほうからそれを実行に移すこともありえないからです。