ヴォルムスの帝国議会で（1521年4月18日）（その１）
全能にして永遠なる神様、この世はいかなる場所でしょう！
世は人々の口をどれほど大きく開かせることでしょう！
人々のあなたへの信頼はどれほど小さくごくわずかであることでしょう！
「肉」（人間存在のこと）はどれほど内気で弱いものでしょう！
ところが、悪魔は自分の手下なる世の知者を通して、
いかに強大かつ頻繁に策動していることでしょうか！
なんとすみやかに世は
地獄への広い平らな公道を歩みつづけていることでしょう！
地獄に属しているのは、神様をないがしろにしている悪人たちです。
世は壮麗で偉大なもの、大きくて力強いもの、
そして、外面的な価値があるものにのみ関心を示します。
しかし、そういうものに目を向けたとたん、私はだめになってしまうのです。
滅んで裁かれることになってしまいます。
神様、神様、私の神様、あなたは私の神様です。
私が全世界の知恵と才能に対抗できるよう、あなたは私を助けてくださいます。
どうかみわざを行ってください。
あなたがやってくださらなければなりません。
それができるのはあなただけです。
これは私の問題ではなく、あなたの問題なのですから。
