2014年3月12日水曜日

「ルターの祈りの本」 十戒(その20)

 
姦淫してはならない。(その4)
 
 
同様に、他の戒めに関しても、
時間と場所の余裕と祈る力とがある場合には、私は祈りを続けます。

前にも言ったように、
私は自分の言葉や考えに他の人を縛りつけようとは思いません。
ただ自分のやり方を一例として挙げたにすぎません。
それに倣いたければ、倣えばよいし、
できることならさらによいやり方で、
すべての戒めを、あるいは自分の好きなだけ多くのことがらを、
一度に祈るのがよいでしょう。

人は何らかの(それが良いものか悪いものかには関わりなく)
興味の対象ができると、
本気になって、
口が10時間で話したり
手が10日間で書いたりするよりも多くのことを、
一瞬のうちに思い巡らしたりするものです。
それゆえ、
もしも人が趣味として祈ろうとするならば、
瞬く間に、十戒を4つの部分[1]に分けて祈ることができるでしょう。



[1] 前にも書きましたが、その4つの部分とは、
教え、感謝、罪の告白、祈りです。(訳者註)