11月11日
彼は公正に勝利を得させるときまで傷められた葦を折ることがなく、くすぶっている燈芯を消すこともないでしょう。
(「マタイによる福音書」12章20節)
「傷められた葦」とは、道に迷ったあげく神様を恐れて逃げ出してしまう、か弱く傷めつけられた良心のことです。キリストはこのような葦を足で踏みにじったりはなさいません。それはキリストのやり方ではないからです。それとは逆に、キリストはその葦が折れてしまわないように優しく扱ってくださいます。弱々しくくすぶっている燈芯よ、どんなに自分の中から火よりも煙の方が多く出ているとしても、疑いにとらわれてはいけません!そのような燈芯をキリストは決して消されず、それに火を点すために休みなく世話してくださいます。このことは、理解する人にとっては、大きな慰めです。
11月12日
労苦し重荷に悩まされている者は皆、私のもとに来なさい。あなたがたを休ませてあげましょう。
(「マタイによる福音書」11章28節)
イエス様は重荷を取り去ってくださいます。すなわち、罪を赦してくださいます。イエス様は困っている人の苦しみを和らげ、喜びと安全を与えてくださいます。良心の呵責に悩まされている人は、自分が罪赦されて天国を継ぐ者とされていることを知るとき、真の意味で大いに元気付けられます。
11月13日
あなたは私の敵を前にして、私のために宴をひろげ、私の頭に油を注いでくださいます。そして、私の杯はあふれます。
(「詩篇」23篇5節)
主は驚くようなやり方で、私を真にかけがえのない兵士にし、敵と戦えるように武装してくださいます。肉体的にも霊的にも、主は私を養い元気付けてくださいます。主は私を正しい道に留まらせてくださいます。主は私に鞭と杖を与えてくださいます。しかし、それらを私は手ではなく口で運ぶのです。それらによって私は悲しんでいる者皆を慰めます。そして、私は悪魔をその使徒たち共々追い払います。たとえ彼らがどれほど狡猾で凶暴であったとしてもです。
11月14日
私はあなたたちがよいことを行うためには賢く、しかし悪を行うためには疎くあってほしいと願っています。平和の神様はサタンをすみやかにあなたたちの足下に踏み砕いてくださるでしょう。
(「ローマの信徒への手紙」16章19~20節より)
世代交代は休みなく進行していきます。ある異端が滅びると、別の異端が現れます。悪魔は決して眠りも休みもしないからです。微力ながらもキリストにお仕えして20年たった今、はっきり言えますが、私は20以上の異端の教派から攻撃を受けてきました。それらのうちいくつかは完全に消え去りましたが、なかには死にかけているハエのようにまだ手足をばたばたさせているものもあります。
11月15日
神様から生まれた者はみな世に打ち勝ちます。世に勝ったその「勝利」とは、私たちの信仰にほかなりません。
(「ヨハネの第一の手紙」5章4節)
キリストがこの世で歩まれた「歴史」を知っていることは信仰ではありません。悪魔どももそれを知っています。「信仰」と私たちが呼ぶのは、聖霊様が与えてくださる新しい光と力のことです。それによって私たちは悪魔の脅迫に打ち勝つのです。この勝利はクリスチャンであることの目印であり、神様から生まれた人たちはそれをもっています。その目印は、クリスチャンを、神様の御言葉に表面的には触れてはいてもその力を一度も経験したことのない偽の子供たちから区別します。