2012年11月2日金曜日

「ルターの信仰生活アドヴァイス」 悪魔に立ち向かいなさい!(ヤコブの手紙4章7節)(その4)



悪魔に立ち向かいなさい!(「ヤコブの手紙」47節)(その4)
  
  
あるとき「魂の敵」が私のところへ来てこう言いました、
「マルティン・ルターよ、お前はひどい罪人だ。
お前は地獄に落ちるぞ」。
「ちょっと待て!」、と私は言いました、
「ひとつずつ物事は扱うべきだ。
私はひどい罪人だ。それはその通りだ。
もっともお前には私にそのようなことを言う資格はないわけだが。
私は自分が罪人であることを告白するよ。
しかし、だからなんだというのだ?」。
「そのためにお前は地獄に落ちるのさ!」。
「これは正しくない話だ。
私が罪人であるのは本当だ。
しかし、聖書にはこう書かれている、
「キリスト・イエスは罪人を解放するためにこの世に来られた」。
それゆえ、私も救われるのだ。
さあさっさとどっかに行くがいい!」。
こうして私は魂の敵をやりこめて、
それ自身の剣を利用して私のもとから追い払いました。
魂の敵は、
「ひどい罪人だ」と言うことで私を絶望に陥れる目論見が外れて、
怒り狂いながらも、すごすごと立ち去るほかありませんでした。