2012年11月14日水曜日

「ルターの信仰生活アドヴァイス」 自分で捏造したキリスト教的な行いを捨てなさい!(その3)



自分で捏造したキリスト教的な行いを捨てなさい!(その3)



自分のことを義人だと思い込んでいる人たち以上に、
真の義に対して全力で戦いを挑んでくる者は他にいません。
知者以上に、
他の知者に対して怒りを抱いている者もいません。
彼らは真の義人の言葉や行いや生き方に我慢がならないのです。
なぜなら、
彼らは自分が罪人で愚かな道化にすぎないことを
認めようとはしないからです。
  
  
自分の知恵を誇っている者や
自分の義を誇っている者は、
善に悪をもって報いることしかしません。
なぜなら、
正しい教えが彼らに与えられ、
彼らの最善を考えて語られ、
彼らに奉仕し、
真に善いものであるのに、
彼らはそれを迫害し、
それに対して怒りと苦しみをもって報復するからです。
さらにその上、
この善い正しい教えを探し求めて従おうとする人々のことを
貶して悪い評判を立てたりします。
このようなことが起こるのは、
この善い「正しい教え」が一般には知られておらず、
神様の中に隠されていて、
十字架の下におかれ、
無価値なものとみなされているからです。
ところが、彼らは
自分がこの世で無用な者とは思われたくはないし、
逆によい格好を見せたがります。
彼らはまた、
何か立派な者になりたい、
怒りにまかせて不幸を巻き起こししたい、
とさえ思っており、
しかもそうすることで
自分ではよいことをしているつもりなのです。
実のところ、それは彼ら自身の悪と腐敗の現われなのです。
義人はそうしたことを避けます。
それゆえに、義人は彼らから悪く言われるのです。