2012年11月12日月曜日

「ルターの信仰生活アドヴァイス」 自分で捏造したキリスト教的な行いを捨てなさい!(その2)



自分で捏造したキリスト教的な行いを捨てなさい!(その2)

 
 
私は、
聖書を読んだり研究したりすることで知識を蓄えることができるし、
学んだことについて他の人たちに説教することもできますが、
こうしたことはみな、私自身の助けにはなりません。
というのは、
もしもキリストを見出さずキリストを知りもしない場合には、
私は救いも永遠の命も確保することができないからです。
  
  
一見すると正しい行いであるかのような「霊的な罪」に
人を駆り立てる「白い悪魔」は、
世の人々でさえも、それが罪である、と判定するような「肉的なわざ」に
人を駆り立てる「黒い悪魔」よりも
はるかに多く人に危害を加えるものです。


賢く正しく高慢な人々は
安らぎと憩いと快適さと栄誉を追い求めるのに余念がありません。
彼らは自分たちを嘆き悲しませるようなことには一切目もくれません。
彼らは自身にとって慕い求めるにふさわしい
喜ばしいことばかりに目を留めます。
彼らは自分たちの罪を覆い隠し、
それらの存在を認めようとも思い起こそうともしません。
彼らが気に留めるのは、
「自分たちがいかに正しいか」、ということと、
「他の人たちがどれほど罪深いか」、ということばかりです。
  

自分の状態がいかにひどいか恐れもせず、
自分の罪深さも知らず、
勝手な自信を持って
神様のおそるべき裁きへと赴こうとしている人たちは、
なんと憐れな存在でしょうか。
神様の裁きにおいては、
(神様の裁きから)救われるためには、
どのような行いも十分ではないのですから。