2012年10月22日月曜日

「ルターの信仰生活アドヴァイス」 絶えず祈りなさい(テサロニケの信徒への第一の手紙5章17節)(その5)



絶えず祈りなさい 
(「テサロニケの信徒への第一の手紙」517節)(その5)

 
 
ヒエロニュムスは
アガトンというあるクリスチャンの先達について語っています。
このアガトンという人は沈黙することを学ぶため
30年間も口に石をくわえていました。
しかし、彼はどうやって祈ることができたのでしょうか。
彼が心の中で祈っていたことは疑いもありません。
そしてこのような祈りは
神様に喜んで受け入れていただけたことでしょう。
なぜなら、
神様はまさにこのような祈りを探し求めておられるからです。

もしも自分の祈りが聴かれなかったことに自分で気が付いたなら、
あなたは正しく祈ってはいないのです。
何が神様の御名を聖とすることにつながるのか、
何が神様の御国を広げていくことになるのか、
何が神様の御心を実現させていくのか、
私たちが正確に知るのは難しすぎるし、
どのようにして神様があなたに御自分のパンをお与えになるのか、
どのような方法で試練や危機や悲惨から救い出してくださるか、
を正確に知ることもとても難しいからです。
  
私たちが何を祈るべきであるかについては、
言葉で表すことができますが、
いつ、どこで、どのようにして祈りが実現するかについては、
私たちは把握できません。
  
危機がすぐそこまで迫ってきた時には、
「主の祈り」が教えているように祈らなければなりません。
すなわち、
「神様、私を助けてください、
もしもそれによって神様の御名が聖とされ、
神様の御心が実現することになるならば」、
とあなたは祈らなければなりません。