2013年8月5日月曜日

「ルターの祈りの本」 9)祈りは聴かれるのを待ち望みます(その3)



9)祈りは聴かれるのを待ち望みます(その3)


 
祈りによって神様を困らせたりはしないことも大切です。
つまり、神様に、時間や基準や量や方法や人を指定したり、
どのように、いつ、どこで、どのような方法で、
神様は私たちのことを聴くべきであるか、について要求したり
してはいけないのです。
そうではなく、
へりくだって、これらすべてを神様の御心にゆだねるべきです。
神様の御心は、神様にふさわしい、きわめがたい知恵によって、
これらすべてのことを適切にとりはからうことができます。
祈りが聴かれなかったように見えるときでも、
その祈りがかならず聴かれたことを疑ってはなりません。
天使ガブリエルは「ダニエル書」9章で、
「あなたが祈りをはじめたとき、御言葉が出たので、
それをあなたに告げるために私は来ました」(23節)と言い、
ダニエルの祈りは、
実際のその祈りをはるかに超えた豊かさと素晴らしさをもって
聴き届けられたことを告げました。
それゆえ、人は皆、
自分の問題も他の人たちの問題も、
正しい態度で神様に祈りゆだねていくことが大切になるのです。