2013年8月26日月曜日

「ルターの祈りの本」 魂と神様の対話(その6) 



魂と神様の対話(その6) 

聖なるものを犬に投げ、
子どものパンを小犬に与えるのはふさわしい行いではありません
(「マタイによる福音書」76節、1526節)。
あなたがたは毎日罪を行っています。
たとえ私があなたがたに昼も夜も説教しても、
あなたがたはそれに従わないし、聴こうともしません。
私のメッセージは侮辱されるだけです。
 
お父様、
上述の理由のせいで
私たちに大切なパンを与えるのをやめないでください。
私たちはあなたの聖なる御言葉の要求を満たすことができません。
このことは私たちを悲しめます。
それで、私たちは祈ります。
どうか私たち「あわれな子ら」に忍耐をお示しください。
そして、私たちの罪の負債を赦してください。
私たちを裁かないでください。
なぜなら、あなたの御前では誰も義人ではないからです。
「もしも私たちが我々に負債のある者を心から赦すならば、
あなたもまた私たちに罪の赦しを与えたいと思っておられる」、
という御自身の約束を思い出してください。
もちろんこれは、
私たちが、隣人に与える負債の赦しによって、
あなたからの罪の赦しを報酬として受けた、
という意味ではないのです。
そうではなく、
あなたはまことの方であり、
隣人を赦す者たち皆に対して
罪の赦しを憐れみ深く約束してくださった、
という意味です。
このあなたの約束に、私たちは信頼しています。