2012年8月31日金曜日

「ルターの信仰生活アドヴァイス」 十字架のみが示す天国への道(その2)


 
十字架のみが示す天国への道(その2)

 
 
福音を受け入れ、十字架につけられたキリストを信じ、
キリストとその御言葉を否定するくらいなら
むしろ自分のすべての持ち物ばかりか自分の命さえも
差し出そうとする人たちが、今でもなお大勢います。
これは、実に偉大な奇跡です。
しかし、この世で起きた最大の奇跡は、
神様の御子が十字架で恥辱の死を遂げられたことです。
  
  
たとえ王やビショップや金持ちや学者が
皆キリストを捨て去るとしても、
神様は、
御自分について世に信仰告白する御霊をいただく「小さな群れ」
守りたい、と思われています。
神様はキリストへの信仰や信仰告白が消えることを望まれません。
もしも弟子たちが主への信仰を告白しようとしないなら、
悪いことを行った者たちが前に出て、
「主がどのようなお方か、
主がいかにして人間に慰めを与えてくださるか」、
について他の人々に教えなければならなくなります。
  
  
罪との戦いや自分の十字架なしには、
キリストを正しく知るようにはなれないことを、
クリスチャンは皆わきまえるべきです。
  
  
たとえ苦しみや十字架は、
それらにもとづいて救われたり、
何か御褒美をもらったりするために、
私たちに与えられているわけではないにせよ、
私たちは、キリストと似た者となるために、
キリストのように苦しまなければならないのです。