2012年9月3日月曜日

「ルターの信仰生活アドヴァイス」 律法を成就されたキリスト(マタイによる福音書5章17節)(その1)


 
律法を成就されたキリスト
「マタイによる福音書」517節のルターの説明(その1)
  
  
律法は病気を明示し、福音は薬を与えてくれます。


律法は、私たちが何をするべきか、を教え、
それと反対に、
福音は、神様は何を与えたいと思われているか、を教えてくれます。
  

律法は光です。
律法が照らし出し啓示するのは、
神様の恵みではなく、
永遠の命をいただけるようにするような義でもありません。
律法が明示するのは、
罪であり、私たちの惨めな状態であり、
死であり、神様の怒りと裁きです。
福音は律法とはまったく異なる光です。
福音は、明るくし、活気を与え、
慰め、怯えた心を立ち直させてくれます。
  
  
律法は、人を懲らしめますが、
自分自身のためにそうするのではありません。
その目的は、人をキリストの御許へと追いやるためです。
もしも生徒を懲らしめてばかりいて、
彼らに何も教えない教育者がいたとしたら、
どんなにひどいことでしょう。