2012年8月22日水曜日

「ルターの信仰生活ガイドブック」 神様の隠された知恵(コロサイの信徒への手紙2章3節)(その1)


 
神様の隠された知恵 
「コロサイの信徒への手紙」23節のルターの説明(その1)
  
 
神様がお命じになっていることがらについて、
私たちは自分の知恵に頼って従おうとしてはいけません。
むしろ私たちは、
「もしも私には神様の律法が間違っていると感じられるなら、
それは、神様の知恵を理解できない私自身の愚かさのせいだ」、
と考えるべきなのです。
  
  
命と死とは、互いに互いを包み込んでいます。
命は死の中にあります。
不幸は大きな幸福の中にあります。
同じように、
貧しさや惨めさの中に豊かさや喜びがあります。
一方では、
一番安全なはずの生活の中にも、
一瞬にして死が待ち構えています。
  
  
私たちは死ぬ時に、
あたかも永遠に死んだままであるかのようにして、
死んでいきます。
しかし、
一瞬のうちに「最後の日」が来て、
「今から私は永遠に活きる」、
と言えるようになります。