2012年8月9日木曜日

「ルターの信仰生活アドヴァイス」 キリストを見つめなさい!(ヘブライの信徒への手紙12章2節)(その2)



キリストを見つめなさい! 
「ヘブライの信徒への手紙」122節のルターの説明(その2)


他人の、すなわち、全世界の罪、その負債をすべて払うために、
御自分の上に引き受けてくださったときに、
主キリストは非常に苦しまれました。
「他人の罪」が罪のない心の持ち主である主を苦しめたのですから、
自分の罪が自身の上に降りかかってきた場合には、
そうでなくても絶望しやすい私たち人間はいったいどうなってしまうと、
あなたは思いますか?


信仰とは、キリストを真剣に絶えず見つめることです。
それは、罪と死を取り除き、
私たちに義と永遠の命と救いをもたらしてくださった
キリストのみに集中することです。
  
  
呪いを避ける唯一の道は、信仰であり、
強い信頼によってこう言うことです、
「イエス様、あなたは私の罪、私の呪いです」。
あるいはむしろこう言うことです、
「私はあなたの罪、あなたの呪い、あなたの死、
あなたへと向けられている神様の怒り、あなたの地獄です。
しかし、あなたは、
私の義、私の祝福、私の命、私の神様の恵み、私の天国です」。
  
  
キリストは傷つけられた良心を癒してくださる唯一のお方、
天国からの賜物を分けてくださる唯一のお方、
真の信仰を守ってくださる唯一のお方、
日々のそして永遠の御言葉そのものです。
  
  
私の心を支配しているのは、次のひとつのことだけです。
すなわち、愛する主イエス・キリストへの信仰です。
それは、
あらゆる霊的なことがらや神様の御心にかなうような、
昼夜私に浮かぶ考えの唯一の中心であり、始めであり、終わりです。