2012年8月27日月曜日

「ルターの信仰生活アドヴァイス」 神様の隠された知恵(コロサイの信徒への手紙2章3節)(その3)



神様の隠された知恵 
「コロサイの信徒への手紙」23節のルターの説明(その3)
 

 
神様の御言葉を用いる第二のやり方は、次の通りです。
義とされた信仰者は、
御言葉を表面的に用いるだけではなく、
ちゃんとその意味を理解します。
なぜなら、主の奥義が彼らに対して啓示されているからです。
キリストは、
「私たちはその人のもとに来て、そこに住むでしょう」、
と言われます(「ヨハネによる福音書」1423節より)。
三位一体なる主は、
そのような魂の持ち主に聖書の奥義を明らかにし、
彼らがそれらを理解できるようにしてくださいます。


神様は、私たちを死なせずに、活きる者となさいます。
神様は、私たちを裁かずに、救いのさいわいを賜ります。
神様は、嘆き打ち砕かれている心を憎んだり見捨てたりはせず、
愛を込めて配慮されます。
なぜなら、神様は、
命と救いと平和と喜びと慰めの神様だからです。
 
 
「神様がキリストを通して恵みを示そうとされていることを、
苦しみの最中でも信じ続ける心こそ、
神様が喜ばれる最上の捧げ物です」、
と預言者は語ります。
そして、心が嘆き悲しんでいる人皆を慰めます。
私たちがこうした心を神様に捧げるようになるために、
主はよく疫病、飢饉、戦争、その他の不幸を送られます。
それは、
私たちがより敏感に神様を捜し求め、
不幸の時にも幸福の時にも
神様から助けを願うようになるためです。