どのように祈るべきか、
についての散髪屋ペテロへのルターの単純な助言(その2)
についての散髪屋ペテロへのルターの単純な助言(その2)
祈りと同じくらいか、あるいは、
祈りよりもすばらしく思えるような、
仕事があるのは確かです。
「信仰者のあらゆる仕事は祈りである」、
という聖ヒエロニュムスが言ったとされる言葉や、
「熱心に仕事をする者は、普通の二倍も祈っている」、
ということわざのポイントは、
信仰者が仕事をするときに、
神様を畏れ敬い、神様の戒めを心に留め、
誰に対しても悪を行わず、
盗まず、高利を取ったりせず、欺いたりはしない、
というところにあります。
このような考えや信仰は、確かに、
その人の仕事を祈りに変え、
さらには「感謝の捧げもの」とします。
不信仰な者の仕事は、呪いそのものであり、
不正直に仕事をする者は、ふつうの二倍も呪っているのです。
なぜなら、
その人の心中にある考えは、
仕事をしているときに、神様を侮り、その戒めを破り、
いかにして隣人に対して、悪を行い、盗み、欺くか、
ということだからです。
そのような考えは、神様と人とに対する呪い以外の何物でもないでしょう。
こうして、その人の活動や仕事は、普通の二倍の呪いとなります。
それによって、その人は自分自身を呪うのです。
そしてついには、すべてを失ってしまいます。