2013年11月27日水曜日

「ルターの祈りの本」 どのように祈るべきか、についての散髪屋ペテロへのルターの単純な助言(その2)


どのように祈るべきか、
についての散髪屋ペテロへのルターの単純な助言(その2)


祈りと同じくらいか、あるいは、
祈りよりもすばらしく思えるような、
仕事があるのは確かです。
「信仰者のあらゆる仕事は祈りである」、
という聖ヒエロニュムスが言ったとされる言葉や、
「熱心に仕事をする者は、普通の二倍も祈っている」、
ということわざのポイントは、
信仰者が仕事をするときに、
神様を畏れ敬い、神様の戒めを心に留め、
誰に対しても悪を行わず、
盗まず、高利を取ったりせず、欺いたりはしない、
というところにあります。
このような考えや信仰は、確かに、
その人の仕事を祈りに変え、
さらには「感謝の捧げもの」とします。

不信仰な者の仕事は、呪いそのものであり、
不正直に仕事をする者は、ふつうの二倍も呪っているのです。
なぜなら、
その人の心中にある考えは、
仕事をしているときに、神様を侮り、その戒めを破り、
いかにして隣人に対して、悪を行い、盗み、欺くか、
ということだからです。
そのような考えは、神様と人とに対する呪い以外の何物でもないでしょう。
こうして、その人の活動や仕事は、普通の二倍の呪いとなります。
それによって、その人は自分自身を呪うのです。
そしてついには、すべてを失ってしまいます。