2013年11月25日月曜日

「ルターの祈りの本」 どのように祈るべきか、についての散髪屋ペテロへのルターの単純な助言(その1)


どのように祈るべきか、
についての散髪屋ペテロへのルターの単純な助言(その1)


敬愛するペテロ氏、
できうる限りの努力をして、祈りつつ、
あなたに助言したいと思います。
私たちの神様が、
あなたとほかのすべての人が
よりよく祈るための訓練をつむことができるように、
導いてくださいますように。
アーメン。

私は、
(肉の欲望と悪魔とが祈りを妨げているのと同じように)
祈りとは関係のない活動や考えの影響で
心が冷えて祈りたくなくなるとき、
賛美歌の本を手にとって、
小部屋に入るか、他の人々と共に教会堂に入って、
十戒と信仰告白を、
時間があるときにはさらに
キリストの福音やパウロの手紙や詩篇の御言葉を、
子供がするようにして、ひとりで声に出して読みます。


朝起きてすぐにと夜寝る前とに、祈る時を設けるのは、よいことです。
「ちょっと待とう。もう少したったら祈るつもりだから。
まず私はこれこれのことをやってしまわなければならない。」
こうした 人を欺く間違った考えがささやきかけるときには、
十分に気をつけなければなりません。
なぜなら、
人は、そのような考えによって祈りからはなれてしまい、
他の仕事ですっかり忙しくなり、
結局その日にはちっとも祈れなくなってしまうものだからです。