2014年1月29日水曜日

「ルターの祈りの本」 十戒(その2)


私は主、あなたの神である。
あなたには、ほかの神々があってはならない。(その1)


永遠なる神様、あなたは、
すべてにおいて御自分に心から信頼することを、
私に教え、要求なさっています。
あなたは、「私の神でありつづけたい」、という真に堅い意志をおもちです。
私も、あなたが私の神様であることを受け入れなければなりません。
さもないと、永遠の救いを失ってしまいます。
私の心は、あなた以外の何ものにも、
よりどころを求めたり、信頼を寄せたりしてはなりません。
たとえそれが、
自分がもっているものや、栄光や、頭のよさや、
力や、聖さや、他の何であろうとも。


次に、私は、あなたのかぎりない憐れみを感謝します。
あなたは真の父親にふさわしいお方です。
あなたに祈りもせず、あなたを求めもせず、
あなたから褒美をいただくようなことをしたこともない
私のような失格者のために、
あなたは低みに下ってきて、私の神様となり、
私の面倒を見ることを、御自分から申し出てくださいました。
そして、あなたは、
「困ったときには、いつでも私の慰めと守りと助けと力になろう」、
と言ってくださいました。
霊的なことが見えない惨めな人間である私たちは、
今までさまざまな偶像を探し求めてきました。
もしもあなた御自身が、
「私たちの神様でありつづけたい」、ということを、
人間の言葉によって私たちに公に告げてくださらなかったならば、
今でも私たちは偶像を追い求めつづけていることでしょう。