2013年1月9日水曜日

「ルターの信仰生活アドヴァイス」 新しい命の中で歩むことについて (ローマの信徒への手紙6章4節)(その1)


 
新しい命
  
 
新しい命の中で歩むことについて 
(「ローマの信徒への手紙」64節)(その1)
 
キリストの復活を宣教する御言葉のもとに留まっているだけではいけません。
御言葉を聴き、それについて話すことで、
「キリストにお仕えする」ことにはならないのです。
御言葉は、私たちの命を通しても表にあらわれなければなりません。
死んだ人に命についてたくさん話したところで、
命はその死人を助けはしません。
それと同じように、
罪人に義について話しても、
もしもその罪人が罪の中に留まるならば、
義はその罪人を助けはしません。
あるいは、
迷妄に陥っている人に向かって真理について語ったところで、
もしもその迷い人が自分の誤謬と暗闇を捨て去らないならば、
真理はその迷子を助けはしません。
  
  
今や福音があきらかにされ、キリストについて世界中で宣教されています。
とはいうものの、
福音の光に照らされてそれをはっきり理解するのは、
福音を受け入れ、信仰の歩みの中でまどろみから覚めた人たちだけです。
眠り込んでいる人たちにとっては、太陽も昼間も役には立ちません。
なぜなら、
彼らには光がなく、
太陽も昼間もないときと同じくらい何も見えてはいないからです。