2013年1月23日水曜日

「ルターの信仰生活アドヴァイス」 真の謙虚さ(フィリピの信徒への手紙2章8節)(その1)


真の謙虚さ (「フィリピの信徒への手紙」28節)

真の謙虚さは、謙虚さとは何か知らないものです。
もしも知っていたならば、
そのように大きな(自分の)美徳について高慢になってしまうことでしょうから。
しかし、
偽りの謙虚さは、自分が高慢であることを決して知るようにはなりません。
もしもそれを知っていたならば、
自分の高慢を憎んで、たちまちのうちに謙虚になったことでしょうから。
  
  
神様の知恵は、
高慢な人々に対しては、たんに外面的な現象としてあらわれます。
しかし、
謙虚な人々に対しては、内面的な真理や隠された基盤としてあらわれます。
  
  
人は、自分の救いが、
自分自身の力や助言や懸命な努力や意志や行いの決して及ばない
「外部」にあることと、
「他の存在」、すなわち唯一なる神様、の自律や助言や意志や行いに
全く依存していることとに気が付くまでは、
自分自身を心底から謙虚にはできません。