2013年1月18日金曜日

「ルターの信仰生活アドヴァイス」 喜んでいる、勇気のある心(その1)



喜んでいる、勇気のある心(その1)
  
 
私たちの心は、
神様の栄光と力と知恵とを知るようになるべきです。
その時、心は神様の御支配にすべてをゆだねるようになるからです。
その時、心はすべてが神様のわざであることを知ります。
それゆえ、心は何も恐れず、
寒さも、飢えも、地獄も、死も、
死も、悪魔も、貧しさなども、恐れません。
なぜなら、心はこう言うからです、
「私の中に住んでおられる神様は、
悪魔や死やあらゆる地獄の力よりも大きい」。
こうして人の中に、
この世に存在するあらゆるものに対して、
勇気ある態度を取る心が育ちます。
そのような心の持ち主は、
神様とそのすべてのものをもっており、
行うべきことがらを恐れずに行うからです。
  
  
「この世的な平和」は、
平和を乱す外面的な悪を取り除きます。
しかし、「キリストの平和」は、
外面的には依然として、
敵や病気や貧困や罪や死や悪魔などの
「不幸」の只中にあります。
これらの不幸は常に近くにあり、
あらゆる方向から私たちを取り囲んでいます。
しかし、内面的には、心の中に慰めと平和があるので、
心は不幸を気に留めません。
それどころか、心は、
不幸がないときよりも力を得て、
ますます勇気に満ち、ますます喜ぶようになります。
それゆえ、それは
「あらゆる理解を超える平和」と呼ばれるのです。