真の謙虚さ (「フィリピの信徒への手紙」2章8節)(その2)
私を謙虚にし、
自分が取るに足らない存在であることを教えてくれることを、
私は自分の内に十分すぎるほどもっています。
しかし、神様の内では、私たちは誇りをもつべきだし、
神様の与えてくださる様々な賜物について大いに喜び、
誇りをもって周りの人たちに語るべきです。
皆の中で最悪に高慢な者だけが、
自分を謙虚だとみなし、それを誇って言いふらします。
畏れと謙虚さがなくては、誰も神様を喜ばせることはできません。
キリストほど、自分を深みへと下降させた方は誰もいないし、
キリストほど、自分を取るに足りない者とみなした方は誰もいません。
それゆえ、イエス様だけが次のようにおっしゃれるのです、
「私から学びなさい。
なぜなら、私は静かで謙虚だからです」。
このような言葉は、
キリスト信仰者の誰一人として、口にしたことはないし、
また言ってはいけないものです。
誰一人として、
イエス様のような最高級の謙虚さと静けさを身に着けた者はいません。
この唯一の師に対しては、誰でも弟子の立場に留まるほかありません。