2010年11月26日金曜日

「マルティン・ルターの宝石箱」2月6日~10日

  
26

しかし信仰が現れたので、私たちはもはや養育係の下にはいません。あなたたちは皆、キリスト・イエスにおける信仰を通して神様の子どもたちなの
ガラテアの信徒への手紙32526節)

キリストは人間性を身にまとって、時間の世界に踏み入り、律法をあらゆる裁きと共に満たし、御自分の死によって、信仰を通してキリストの恵みのみわざを自分の宝物としている人たちを、罪や永遠の滅びから解放しました。ということは、もしもあなたがキリストキリストのみわざを見つめているなら、あなたはもはや律法の下にはいないことになります。なぜならキリストは、時が満ち世にあらわれて、律法の要求を完全に満たしてくださったからでいったん律法が満たされた以上、私たちはもはや律法の厳しい監視の下にはいないのです。それで私たちは、御霊により憐れみ深く私たちを支配してくださるキリストの中で、安心し喜んで生きていくことができるので



27

それだから兄弟たちよ、イエス様を通してあなたがたに罪の赦しが宣べ伝えられているということを、あなたがたは知らなければなりません[1]。あなたたちがモーセの律法によっては義とされなかったあらゆることに関して、信じている人はキリストにおいて義とされているので[2]
使徒たちの働き133839節)

繰り返しますが、福音は恵みと罪の赦し神様が保証してくださっていること以外のなにものでもありません



28

イエス様は、酸い葡萄酒を受けたとき「満たされた」と言われました。そして頭を傾けて霊をお渡たしになりました。
ヨハネによる福音書1930節)

罪が私たちの上に重くのしかかるときには、それをキリストに肩代わりしていただきましょう。キリストはそれを十字架に運んで私たちに罪の赦しを与え死と悪魔を滅ぼそうと望んでおられます。このようにして私たちもキリストの死にあずかる者になるのです



29

このようにして律法は、私たちが信仰によって義とされるために私たちをキリストへと導く私たちの養育者となったので
ガラテアの信徒への手紙324節)

私たちが天国でモーセに出会うときにモーセはこう尋ねることしょう、「どうやってここに来ましたか。律法を破らなかったのですか」そのときに私たちはこう答えます、「私たちは律法の光のもとではあまりに惨めでした。律法の要求は私たちを不安に陥れ、キリストへと追いやりました。キリストにあって私たちは律法が要求しつつも実現できずにいたことをすべて、一挙に得ました」そのときモーセはこう答えるでしょう、「あなたたちは私の言っていることを正しく理解しましたね」



210

律法の行いに頼る者は皆、のろいの下にあります次のように書いてある通りす、「律法の書に書いてあるすべてのことの中にとどまって、それを行おうとしない[3]者は皆それぞれのろわれています律法によっては神様の御前で義とされない[4]のは、明瞭で。なぜなら「義人は信仰により活きることになる[5]」からで
ガラテアの信徒への手紙31011節)

義とされるために律法が必要だと教える者はキリストやキリストの恵みのみわざを否定し、神様を嘘つきにしてしまいます。なぜなら律法はキリストについての約束を強く支えキリストは律法ではなく、恵みの王様でことを予言したからで


[1] 動形容詞の人称的用法
[2] 現在形。
[3] 不定詞。目的をあらわす。
[4] 現在形。
[5] 未来形。