2013年3月22日金曜日

「ルターの信仰生活アドヴァイス」 隣人を愛しなさい(ルカによる福音書10章27節)(その6)


  
隣人を愛しなさい(「ルカによる福音書」1027節)(その6)

 
 
信仰は、キリストを、
キリストのすべての宝物とともに、
あなた自身のものとしてもたらし、与えてくれます。
愛は、あなたを、
あなた自身のすべての持ち物とともに、
あなたの隣人に与えます。
キリスト信仰者の生活は、
信仰と愛というこの二つの中に、
きよく、全きものとして、包み込まれています。
それから、
この信仰と愛のゆえに、苦難と迫害がやってきます。
そして、そこから、
忍耐の中で希望が培われていきます。
   
   
キリスト信仰者が罪を憎む時には、
悪行とそれを行う人間とを区別します。
キリスト信仰者は悪行をなくそうと努力しますが、
それと同時に、
それを行った人間が失われてしまわないように努めます。
それゆえ、
キリスト信仰者は、相手が誰であれ、
人から逃げ出したり、人を避けたり、見捨てたり、軽んじたりはしません。
それとは逆に、
人を守り、人と喜んで付き合い、
人が悪行から解放されるように助け、
人を叱り、人に教え、人のために祈り、
人に対して忍耐をもつように、振舞います。
キリスト信仰者自身も、
他の人たちと同じような弱さの中にいるので、
前述した「人」に関することは、
すべてキリスト信仰者にもそのままあてはまります。