2013年3月20日水曜日

「ルターの信仰生活アドヴァイス」 隣人を愛しなさい(ルカによる福音書10章27節)(その5)


 
隣人を愛しなさい(「ルカによる福音書」1027節)(その5)

 
 
お金や物をもっていて、
妻や夫や子どもたちがいて、
家や屋敷がある、
ということは、
もしもそれらにあなたが振り回されず、
逆に、それらをきちんと管理していく場合には、
罪ではありません。
神様の御心は、
私たちが貪欲や心配にさいなまれながら
金銭や持ち物のとりこになることではなくて、
心配事を神様におまかせして、働くことです。
仕える者は召使いであって、
持ち物は自分のものではありません。
その人は
持ち物を自分の思い通りに使ってはいけないし、
その持ち物によって他の人に仕えてもいけないのです。
しかし、
もしも人が持ち物の所有者であるならば、
その持ち物は所有者であるその人に仕えます。
その人は、服のない人などを見るとき、
自分の持っているお金にこう言います、
「あそこに貧しい裸の男の人がいる。
あそこには病気の人がぐったりして寝ている。
お金たちよ、出てきなさい。
あなたたちはこれからあの人たちに仕えなければなりませんよ」。
自分の持ち物をこのように扱える人は、
その持ち物の(「奴隷」ではなく)「主人」です。
そして実際に、
真に純粋なキリスト信仰者はこのように行うものです。