2013年3月8日金曜日

「ルターの信仰生活アドヴァイス」 善きわざは信仰の行いです(ヨハネによる福音書14章12節)(その3)


 
善きわざは信仰の行いです
(「ヨハネによる福音書」1412節)(その3)

 
 
よい行いや慈善行為は、
外に見せびらかさないで、
なされなければなりません。
よいことは、
密かに、
報酬を一切求めず、
神様の栄光のゆえに、
私たちの隣人の最善を考えて、
行うべきです。


よい行いは、どこからそれがわかるのでしょう。
「それには名前がない」ということからです。
こうして、何の区別も生じず、
どれかの行いを特別扱いすることも起こりません。
あなたは、何かを行い、
また、何かをやらずに済ませて生きています。
あなたは、できうるかぎりの一切のことによって、
隣人に尽くさなければなりません。
祈りや断食などだけが、
キリストがあなたのためにしてくださった行いではありません。
キリストは、あなたのために、
祈りと断食と他のあらゆる行いと苦しみと共に、
すべてを明け渡してくださったのです。
キリストには、
「あなたのもの」ではないものや、
あなたのためになされたのではないことは、
何もありません。
つまり、
あなたが施しをしたり祈ったりすることもまた、
あなたのよい行いではないのです。
そうではなく、
あなたが隣人のために自分をすっかり明け渡して、
隣人が必要としていることについて助けを差し伸べることこそが、
よい行いなのです。
施し、祈り、労苦、断食、助言、慰め、教え、
勧め、叱咤、弁護、衣服や食べ物の提供などを通して、
要するに、
その人のために苦しんで死ぬことによって、
あなたは隣人に仕えるのです。