2012年5月25日金曜日

「マルティン・ルターの旅のお弁当」 ヘブライの信徒への手紙12章1節より


 
こういうわけですから、
私たちはいっさいの重荷とからみつく罪とを
かなぐり捨てようではありませんか。
(「ヘブライの信徒への手紙」121節より)
 
  
私には何度か次のようなことがありました。
私は、「かくかくしかじかの日に聖餐式に参加しよう」、と考えていました。
ところが、その日が来ると、
熱心さが消えうせたり、何か用事ができたり、
「自分は聖餐を受けるのにふさわしくない」、と感じたりして、
「聖餐を受けるのはあと1週間のばそう」、
と自分に言うほかありませんでした。
しかし、1週間たっても自分は相変わらず
聖餐を受けるにはふさわしくないままだったので、
また延期し、ということが繰り返しつづきました。
恵み深い神様はそんな私に、
これは悪魔のわなであることを教えてくださいました。
それで私はこう言いました、
「悪魔よ、その手に乗るものか。
私が聖餐にあずかるのにふさわしくなるためには、
まる1年もたってしまうだろう」。
こうして悪魔の策略から抜け出して、私は聖餐式に参加しました。
ときには普段は必ずする告解もせずに聖餐を受けることさえありました。