2012年3月12日月曜日

「マルティン・ルターの旅のお弁当」 マタイによる福音書6章14節

 
もしもあなたがたが
人々に対して彼らの罪過を赦すならば、
あなたがたの天のお父様も
あなたがたに対して罪の赦しを与えてくださるでしょう。
(「マタイによる福音書」614節)
 
  
キリストはここで罪の赦しを、
私たちも罪の赦しを与えることに結び付けておられます。
それは、
クリスチャンが互いに愛し合い、
信仰と主からいただいた罪の赦しに心を留めて、
休みなく隣人に罪の赦しを与えていくことを義務付けるためです。
こうして私たちが隣人に対して意地の悪いことをせず、
愛の中で生きていくように、
また、たとえ私たちが何か悪いことをされても
(この世ではそういうことがよくありますが)、
いつも相手の罪を赦す習慣を身につけるためです。
しかし、これとは逆の態度をとる場合、
私たちには罪の赦しが与えられないことを、
知っておくべきです。
こうして堅く強い紐が作られ、
それによって私たちはひとつにされるのです。
それは、
私たちが互いの意見の違いのせいで紐をだいなしにはせず、
愛をもって互いを耐え忍び、
一致した心を保つようになるためです。
これが実現するとき、
クリスチャンは正しく信じ愛する完全な存在になります。
クリスチャンの中にある他の欠点は拭い去られ、
完全にその罪が赦されます。