2012年3月14日水曜日

「マルティン・ルターの旅のお弁当」 ガラテアの信徒への手紙3章2節

 
私は次のことだけをあなたがたから訊きたいのです。
あなたがたが御霊を受けたのは、
律法の行いによってですか、
それとも信仰をもって聴いたからですか?
(「ガラテアの信徒へ手紙」32節)
 
  
この証によってパウロは、
ガラテアの信徒たちが御霊を受けたのは、
律法の行いによるのではなく、
福音の説教を通してであった、
という明らかな体験を
彼ら自身否定できなくなるようにしました。
 
パウロはこう言っているのです、
「あなたがたは、
律法を通して御霊を受けたとは言えないはずです。
律法の下で律法の行いをしていたとき、
あなたがたは聖霊様を一度も受けてはいなかったのですから。
あなたがたがまだ何の行いもせず実を結ばなかったときに、
信仰の説教である福音があなたがたのもとにやってきました。
それを信仰をもって聴くことを通して
あなたがたは聖霊様をいただいたのです。
というのは、
福音書記者ルカが「使徒の働き」(1044節および196節)の中で、
聖霊様はペテロやパウロの説教の働きによって
御言葉を聴いた人々の上に来てくださり、
御霊を受けた人々はさまざまな賜物をいただき、
異言で話すようにもなった、
と証しているからです。 
そういうわけですから、
あなたがたが何かよいことをしたり
福音の働きによって何か実を結んだりするよりも前の時点で、
聖霊様があなたがたに
信仰をもって聴くことを通してのみ与えられているのは、
明らかです」。