2011年11月14日月曜日

「マルティン・ルターの旅のお弁当」 コリントの信徒への第一の手紙15章55節

 
死よ、お前の勝利はどこにあるのか。
死よ、お前のとげはどこにあるのか。
(「コリントの信徒への第一の手紙」1555節)
 
   
パウロはまるでこう言っているかのようです、
「死よ、お前の歯はどこにあるのか。
私の指でも噛みに来たらどうだ。
もっていた槍をどこに失くした。
そう、キリストがそれを取り去られたのだ。
お前のとげと力はどこに行った」。
ところで、「罪の力は律法である」、とパウロは言っています。
律法がはっきり知られるようになればなるほど、
それだけ罪は重くなり、痛く感じられます。
それゆえ、
「キリストは完全に死のとげを破壊してくださった」、
とパウロは言うのです。
このことをキリストは天国に持ち帰ったりはなさらず、
宣教を通じて世界中に広めるようになさいました。
そして、
キリストをこのような方として受け入れる人には、
槍が向かってくることもなく、
とげが待ち受けていることもなく、
その行く道には罪も死もありません。
これが、命と力を与えてくれる真の福音なのです。
ですから、キリストを正しく知るようになりましょう。
聖書によれば、義とは、キリストを正しく知ることにほかなりません。