「神様の愚かさの知恵」
神様の愚かさは人よりも賢く、神様の弱さは人よりも強いのです。
(「コリントの信徒への第一の手紙」1章25節)
人間は実に天才的です。
それを証明する事例が年を追うごとに
いっそう驚嘆すべき形で実現してきています。
現代の科学技術を前にしては、旧世代の発明もすっかり霞んでしまいます。
人工衛星や超近代兵器、難病の最先端医学による克服など、
枚挙に暇がありません。
しかし人間は自分自身の理性や力によっては
神様のことを知るようにはなりません。
私たちは霊的に盲目であり、罪過や罪の中に死んでいます。
また私たちはこのような自らの性質を変えることはできないし、
己の罪の腐敗から完全に離脱することもできません。
私たちは神様なしではこの世でまったく希望を持てずに滅びてしまいます。
まさにこのような私たち人間を神様は御子の尊い血によってあがない、
聖なる御自身と和解させてくださったのです。
私たちの救いは十字架の福音にのみあります。
しかしまさにこのことがこの世にとっては愚かさ以外の何物でもなく、
理性にとってはいつまでも謎のままですが、
子どもの心を持つ人々にはその意味が明かされるのです。
救われるためには、理性を捕え、
信仰の従順によって神様の御言葉の支配に屈服させなければなりません。
聖霊様により神様はあなたがたのうちに働きかけて、
あなたがたが正しく願い求める心を起させ、
しかもその願いを実現させてくださるのです
(「フィリピの信徒への手紙」2章13節より)。
すべての栄光が神様にありますように。
(祈り)聖霊様、
キリストの福音を混じりけなく保って伝えていくことができるように、
どうか私たちを助けてください。
そしてそのおかげで私たちの信仰が
人間の賢さではなく神様の力に基づくものになりますように。
アーメン。
(関連聖句)「箴言」2章1~9節