「十字架の輝き」
あなたはほふられ、その血によって、神様のために、
あらゆる部族、国語、民族、国民の中から人々を買い取ってくださいました。
(「ヨハネの黙示録」5章9節より)
ゴルゴタの十字架刑の日の約60年後、
使徒ヨハネはパトモス島で「ヨハネの黙示録」を書きました。
その頃には彼は、十字架のもとに立っていた使徒たちのうちの
唯一の生き残りとなっていました。
彼は世界中に福音を伝えるために出て行った最初の男たちのうちの
唯一の生き残りでした。
「十字架の恥辱」が「輝く栄光」に変っていく様を
彼は自分の目で見届けることができました。
私たちも十字架の輝きを見つめることができます。
今日でも十字架は人々を悔い改めと罪の赦しの恵みへ招いています。
私たちが罪の恥辱にまみれているにもかかわらず、
神様は私たちに時の世界の向こう側(すなわち天の御国)にまで延びていく
輝きを与えてくださいました。
このことを十字架は語っているのです。
十字架はキリストにおける神様の愛を宣べ伝えています。
いかなる力も私たちを十字架から引き離すことはできません。
十字架は今日でも神様の恵み深い憐れみによって私たちに語りかけています。
もしも自分自身のために生きるのなら、
毎日が単調で長く暗い日々になります。
神様なしの人生には輝きがありません。
人間の生活では十字架の輝き以外の輝きは存在しません。
十字架の恥辱を通して歩んだキリストは
私たちに天の御国の決して朽ちない輝きをもたらしました。
罪の赦しは輝く天の御国への窓を開いてくれるのです。
(祈り)私たちの主イエス・キリストの十字架以外の何かについて
私が誇るようなことが決して起こりませんように。アーメン。
(関連聖句)「ヨハネの黙示録」5章9~14節