2016年9月23日金曜日

マルティン・ルター「活きるために」「コヘレトの言葉」3章10、13節(その3)

私は神様が人の子たち(人間)に
労苦するべく与えられた仕事を見ました。
(中略)また、人は皆食べて飲み、
そのすべての労苦の中で愉しみを見出します。
これは神様の賜物なのです。
(「コヘレトの言葉」31013節)(その3)
 
あなたがたは
パンや生計について深刻に力を尽くして心配しています。
しかしそれは仕事のせいではなく、
不安に駆られた不信仰な心のせいです。

この心は神様がちゃんと養ってくださることを信じようとせず、
まず自分の家中の箱や袋や地下倉庫や地所が
一杯になるまでがむしゃらにかき集め、
何年消費してもなくならないくらいの蓄えができたことを
確認するまでは休息しません。


疑い深い不信仰は
私たち人間の中に非常に根強く残っているので、
私たちは食べ物がなくなることを常に心配しています。
神様がどのようにして養ってくださるおつもりか、
私たちが前もって正確に知りたく思うからこそ、
こうした心配が生じるのです。