2016年9月12日月曜日

マルティン・ルター「活きるために」「コヘレトの言葉」3章10、13節(その1)


私は神様が人の子たち(人間)に
労苦するべく与えられた仕事を見ました。
(中略)また、人は皆食べて飲み、
そのすべての労苦の中で愉しみを見出します。
これは神様の賜物なのです。
「コヘレトの言葉」31013節)(その1)
 

人は仕事をしたり活動したりするべきだし、
またそうしなければなりません。
しかし、
人が得る生活費は自分の仕事によってではなく、
神様の祝福から来ていることを知っておくべきです。
にもかかわらず、
あたかも自分の仕事がその人を養っているように見えがちです。
なぜなら、
人は仕事(活動)をしない場合には神様から何もいただけないからです。
小鳥は種まきも刈り取りもしません。
しかし、食べ物をさがして空を飛ばないなら、飢えて死んでしまいます。
とはいえ、
鳥が自分にエサを見つけるのは
一生懸命さがした成果なのではなく、
神様が善いお方だからなのです。
鳥が見つけられるようにエサを置いてくださったのは
いったい誰なのでしょうか。
それは神様以外にはありえません。