2016年9月16日金曜日

マルティン・ルター「活きるために」「コヘレトの言葉」3章10、13節(その2)

私は神様が
人の子たち(人間)に労苦するべく与えられた仕事を見ました。
(中略)また、人は皆食べて飲み、
そのすべての労苦の中で愉しみを見出します。
これは神様の賜物なのです。
(「コヘレトの言葉」31013節)(その2)


人は仕事をしなければならないし、また仕事をするべきです。
しかし、食べ物に事欠くことなく豊かに暮らせるのは、
自分の仕事の成果などではなく、神様の善性と祝福のおかげなのです。
(中略)
神様は栄光を御自分に帰すように要求なさいます。
おひとり神様だけが万事を繁栄に導いてくださるからです。

たとえ百年間ずっと畑を耕しつづけ、
この世のあらゆる仕事を行ったとしても、
あなたには土地から藁一本さえ生やすことさえできないのです。

あなたのどのような仕事にも一切頼ることなしに、
神様はすべてを行われます。
あなたが眠っている間にも、
神様は小粒の種から茎を生えさせ、
たくさんの穀物を実らせてくださいます。