「目を上げなさい」
私は山々に向かって目を上げます。
私の助けは、どこから来るのでしょうか。
私の助けは、天と地を造られた主から来ます。
(「詩篇」121篇1~2節)
人生の重荷は人をうつむかせ、地面ばかり見つめるように仕向けます。
目に映るものといえば辛い労苦しかありません。
また隣り人の欠点も目に入ってしまいます。
彼ら隣り人は私たちがどれほど困っているかわからないのです。
それをわかろうとさえしない人たちもいます。
何に関してもほとほと頼りなく思えてきます。
将来への恐れも重くのしかかります。
落ち込むのが当たり前であるような理由もたくさんあります。
生きる目的がなくなったようにも感じられます。
また自己憐憫の情に駆られて、すっかり疲れてしまいます。
上掲の詩篇の登場人物は私たちに正しい道を示しています。
この人物は人々や人生の困難を超えたところに目を向けます。
信仰の目によって、この人物は天と地を造られたお方を見つめます。
万物の造り主は全宇宙のことよりも私たちのことに関心をもっておられます。
イエス様を通して主は私たちの愛するお父様なのです。
天の父なる神様はその独り子が人となるように、
また私たちの長兄となるようにしてくださいました。
イエス様を通して、
天のお父様は私たちを罪と死と悪魔の支配とから贖い出してくださいました。
天のお父様は、
このようにあらゆるもののうちで最大の善なるイエス様と
イエス様の中にある永遠の命とを私たちに賜ったのですから、
イエス様と共に他のすべてのものをも
今くださらないということがありえるでしょうか!
最高の父親の善い行いさえも、このことに比べれば一瞬の火花にすぎません。
(祈り)私は目を上げて山の向こうを見上げます。
そこから最善の助けと素晴らしい光をいただくことができるからです。
天地を造られたお方が私を助けてくださいます。
私の叫び声を聴いて、実際に助けることができるのです。アーメン。
(関連聖句)「詩篇」145篇